2011年 01月 20日
日本のハーモニー感

作曲家吉松隆さんの本を読んでいたら、
とても興味深いお話が書かれていました。
日本のハーモニー感についてです。
西洋(ヨーロッパ)では「自然倍音」の探求から生まれた、
「和声(ハーモニー)」や長音階「ドレミファ」が音楽の基本になっています。
昔の日本人にとっては、むしろドミソの長三和音の響きは、
「どうにも不自然なもの」
だったようで、明治時代に初めて西洋音楽が入ってきたとき、
日本人はどうしてもドミソの「ミ」の音がとれなかった(半音低く歌ってしまう)
という面白い話があります。
確かに・・民謡にしても演歌にしても、ミやラが♭した、いわゆる、
「短音階(短調の響き)」のほうが日本の風土にしっくりくる感じがし、
明るい「ドミソ」は東洋人の耳にはきわめて、
不協和な、非東洋的な響きとして、感じたようです。
とても興味深い・・・・・。
その話を主人にしたら、
直接、光を取り入れる家ではなく、昔の日本家屋のちょっと薄暗い、
障子の文化に通じるなあと言っていました。
・・なるほど、、妙に納得。
昔の日本人の風土・気質を表していて面白いなあと思いました。

