2016年 04月 20日
グラドゥス・アド・パルナッスム博士~中1生のレッスン
コンペの課題曲に取り組んでいる中1生のKさん。課題曲を渡して、約一ヶ月ですが、譜読みは完了しテンポもしっかり入ってきています。ドビュッシー「子供の領分」の第一曲にあたる、グラドゥス・アド・パルナッスム博士というのは、なんでもクレメンティの練習曲集「グラドゥス・アド・パルナッスム」からヒントを得て書かれた曲とか。
子供たちにとってつまらない練習曲・・あえてドビュッシーは「博士」と付け加え、ドビュッシーの他の作品にもよく見られるちょっといたずらな・・皮肉った遊び心だそう。
先週と今週のレッスンでは、音の粒をそろえるところ、粒はそろえても機械的になりすぎないところ、拍をそろえるところ、要所要所の呼吸のスピード、大まかな構成の理解、、強弱の色の違いなどなど・・課題は盛りだくさんですが、Kさん、いつも何かを学び取って帰ろうという姿勢には感心します。ピアノが大好きだからこそ・・ですね。
分析するのは本当に楽しい作業です。。
が、音楽というのは分析だけでは・・、どうしても「説明しきれない何か、言葉にできないもの・・」を持っています。そこをどう扱いながら、感じていくのか・・レッスンでも切磋琢磨しながら曲と対話していきます。