2017年 02月 17日
ショパンコンクールを読んで~私の辿った道から思うこと

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ショパンコンクール~終章の「コンクールの未来、日本の未来より」
海老彰子(ピアニスト・ショパンコンクール審査員)
「日本人の全体的な傾向としては、どう演奏するかという前に、その音楽が持っている意味をもっと深く掘り下げる必要があるでしょう。ショパンの作品が持っている真実をもっと。少し皆さん子供っぽいでしょうか。なんというのでしょう・・・・。マニキュアをしているような表面的な音楽に終わっている気が致します。日本は音楽家を育てる体制自体から考える必要がありそうです。」
ダン・タイ・ソン(ピアニスト・ショパンコンクール審査員)
「コンクールでは「上手に弾ける」だけではダメです。テクニックに関しては、アジア人はみんな言うことはありません。でもさらに、「特別なもの」が必要です。ミスなく弾ける準備だけでは充分ではありません。(中略)アジア人の多くは、上手に弾く準備はできています。でも、それは指導者の教えそのものでしかない。とても受動的。それでは説得力というものが伴いません。対してヨ-ロッパからの参加者は、特にやりすぎの場合もありけれども、聴き手を納得させるだけのパワー、説得力を持っています。先生の教えを受けるのはいい。でもそれを充分消化したうえで、自分独自の表現方法を探さなければいけない。そういう積極的な姿勢がとても重要です。それが「芸術である」ということなのです。」
ディーナ・ヨッフェ(ピアニスト・ショパンコンクール審査員)
若い人へのメッセージ~
「素晴らしい演奏を聴いたり、偉い先生方のアドヴァイスをきくのは良いことだが、
最終的には「他の誰かではなく自分自身になること」ということ。
by ahk123
| 2017-02-17 12:05
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