ピアノQ&A～家庭練習について

ピアノQ&A～家庭練習について
ピアノQ&Aではご家庭からよくある質問や、相談に加藤がお答えしたものをご紹介します。

Qご質問
子供が自主的に練習しません。親が練習を強要するとピアノが嫌いになってしまうのではと不安があります。

A お答え
昔も今も、大変多く聞かれる悩み事。なるべく親に言われないで、自主的に弾いて欲しい…。切なる願いですが、「自主的にピアノに向かえる、練習が大好きな子」というのは、ごく少数かと思われます。ピアノや音楽は大好きなんだけど、練習はめんどくさい、テレビも見たいし、遊びたい。子供らしい本音が聞こえてきそうですが…。日々誘惑との葛藤かもしれません。

とはいえ、ある程度「練習時間を決めておく」、「練習してから楽しいことをする」など親子で話し合ってルールを決めておく必要はあると思います。練習習慣がついていない人は、短時間からで良いので、練習時間を組みましょう。１日のどこかに、出来れば同じ時間がオススメです。

特に、目標設定が明確な場合、「発表会に参加する」「コンクールに出場する」「学校の合唱伴奏を頼まれている」など本番を控えている場合、計画に沿って、本番の内容に応じた練習時間を確保しなければなりません。

ステージに向けての練習も「途中であきらめることなく、やり抜く」経験。一つの山登りのようで、その過程は決して楽しいことばかりではなく、途中で投げ出したくなったり、辞めたくなることもあるかもしれません。

「本当の達成感や自信」はステージ経験や、レッスンの取り組みで、「本気で取り組んだ体験」から生まれ、「楽しい・続けたい」に繋がり、やがてその子の「自信という宝物」となることを目指しています。発表会やコンクールで頑張っているお友達の姿を見ることも大きな刺激を受け、やる気に繋がることも多いようです。

「特技になるまで上達を望む人」「地道に細く長く続ける人」、各個人のスタンスはそれぞれかもしれませんが、ピアノは「継続してこそ」の習い事。せっかく習うのですから、ピアノの技術も、「一つのことを続けていける力」も前向きに、一緒に考えていけたらと思っています。

※写真は教室の卒業生。
上の写真は当時高2の頃。下の写真は小3の頃。
高3まで続けられ、最後はショパンの大曲を２曲演奏され教室を卒業されました。